花王の平均年収は823.9万円｜福利厚生についてや競合他社との比較も

花王の公式サイトに掲載されている有価証券報告書によると、花王の平均年収は823.9万円です。

花王の平均年収が高い理由は【賞与が高い】からです。

多くの企業が年に2回の賞与の支給を行っているのに対し、花王の賞与は6・12・3月の年3回支給されます。
6・12月の2回分は固定分で、口コミを参考にするとそれぞれ基本給の2ヶ月分（90万円～290万円程）と規定されているようです。

残りの1回分である3月は個人の成果と会社の業績で金額が変動し、6・12月よりも多く支給される可能性もあります。

民間企業の平均が年2回、1回分が基本給の2ヶ月分であるのに対し、業績次第とは言え3回分の合計で年間約7ヶ月分という高い水準になっています。
 

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花王の有価証券報告書によると、2021年度の平均年収は789万円でした。
花王の過去5年間の平均年収推移をみると、700万円台後半から800万円台前半を保っており、好調な傾向です。
花王の賞与は前年度の会社業績が反映されため、平均年収は営業利益が1年遅れてに影響を与えています。そのため、新型コロナウイルスの影響が、2021年の年収に反映し800万円に満たなかったといえます。ですが、それほど大きな落ち込みではないので、安定した業績を上げているといえるでしょう。

花王は年に1度の定期昇給があることから、基本的に毎年基本給が一定額上がることは確約されています。
簡単に言えば、勤続年数が長ければ長いほど年収が上がるということですが、職種による年収の違いはあるのでしょうか。
職種別、年齢別の平均年収の他、男女別の平均年収についてもご紹介します。

花王の職種別の平均年収は以下の通りです。
 

花王の年齢別の平均年収は以下の通りです。

花王は男性社員・女性社員の年収に大きな開きはなく、年に1度の昇給制度があることから、基本的には30歳前後までは同期で差が付くことななく、横一線で年収が上昇していく、年功序列感の色が強い企業です。
給与制度の等級は9段階あり、給与の基本額も等級ごとに定められています。新卒社員は一番下の等級から始まりますが、大卒者であれば2～3年で1つ上の等級に上がることができます。
ただし、やはり目に見えて年収がぐんと上がる鍵は昇格です。40代に入り、管理職に昇格するとワンランク上がり、50代では1,000万円近くまで上がるので、勤続年数が長ければ長いほど平均年収は上がります。

花王の男女別平均年収は以下のとおりです。
平均年収の中央値から算出した男女別は、男女比も関連していることから男性が女性よりも圧倒的に平均年収が高くなっています。
女性の平均年収は男性よりも100万円以上低いことから、男性社会が強い傾向のある企業とも考えられます。

花王の昇給幅は微々たるもので、大きな昇給はほとんどないのが現状です。しかし、年功序列の傾向があるので、ある程度までは昇級していくしていくことができます。それ以降は、実力によって昇給していくので、昇給する人としない人の差が開いてくるでしょう。

花王と競合他社の平均年収は上記のとおりです。
花王は他社と比較しても高い年収となっています。ユニ・チャームは特に高い平均年収となっていますが、他3社は600万円台から700万円前半と、花王と比較しても50〜100万円以上の差があります。業界大手企業の中でも、花王は平均年収の高い企業です。

ここでは、花王の現役社員や元社員の年収に関する口コミをご紹介します。
安定した昇給が見込める反面、年功序列の縛りやそれによる昇格のし難さがある花王ですが、実際に支給される側は花王の年収に対してどんな意見を持っているのでしょうか。

花王の年収に関する現役社員・元社員の口コミの多くは

• 「30代半ばまでは横並びだが昇給が確約されている」
• 「賞与の回数が多く額も大きい」
• 「残業代はしっかりで出る」

花王の過去5年間の業績は上記のとおりです。
2021年の売上高は10,210億円で営業利益は1,090億円となっています。新型コロナウイルスの影響もあり、2019年まで伸びていた売上も2020年に落ち込み山型の推移状況です。業績が落ち込みはしたものの、売上は10,000億円以上を保っています。
花王は大手企業として事業をを計画通りに進め、安定した経営で昨年は前年よりも売り上げを伸ばしています。

花王の過去5年の平均勤続年数と従業員数は以下のとおりです。
勤続年数は17〜18年と長く、過去5年で伸び続けている傾向にあります。従業員数は8,508人いた2017年から5年間で7,332人と、約1,000人以上減少しています。従業員数が減っている中で、勤続年数が伸びているのは、現在まで在籍している社員が継続して勤務していることで、長くなっていると考えられます。

花王の福利厚生は以下のとおりです。

・基準外手当
時間外勤務手当、休日勤務手当、住宅加算手当、通勤費補助

・住宅支援
独身寮、転勤者用住宅、住宅加算手当

・施設
保養施設、会社所有の宿泊施設、全国各地に契約保養施設、スポーツ施設

・その他
各種社会保険完備、花王グループ企業年金基金、社員持株会、社員共済会による各種共済制度、事業場ごとのクラブ活動

花王の福利厚生は、住宅手当や休日手当などがきちんと整っています。通勤手当は全額支給はされず限度額がありますが、寮や社宅もあるので、空きがあれば勤務地の近くに引っ越す人もいるようです。また施設や制度も充実しており、契約保養施設やスポーツ施設はコナミスポーツなど全国各地に施設を設けている企業と契約してます。

花王の退職金制度は、在籍年数15〜20年の研究職社員の口コミによると、定年前の退職では満足する退職金ではないという意見があります。
具体的な退職金の情報は載っておらず、退職金以外の給与や手当をみると、定年退職金は他社の大手企業と同等と考えられます。一般的に大手企業の定年退職金は、約2000～3000万円です。

花王の研究職は激務だという噂がありますが、実際は事実かは不明です。
高収入であるため業務量が多いので、激務だと感じる人もいるようです。しかし福利厚生が整っており、研究職の社員も産休や育休などの休暇が取りやすく、働きやすい環境が整えられていると言われているので、必ずしも激務であるかは事実とは言えない現状があリマス。

花王の公式サイトの採用ページによれば、初任給は学部卒で22,3100円、修士卒で243,100円、博士卒で263,500円で、これは一般的な企業と同水準です。
他社と比較して極端に高いとは言えませんが、それでも年収に差がつくのは年3回の賞与の支給と福利厚生が充実しているからです。

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花王の平均年収が高い理由について、その理由と、年齢別・職種別の年収や、年収に対する口コミも合わせてご紹介しました。

外資系のような実力主義の昇給の早さはなく、年功序列が未だ残る社風ではありますが、ゆっくりでも確実な昇給と賞与の大きさは花王の大きな魅力と言えます。

ぜひ花王への転職を成功させましょう。

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