「的を得る」と「的を射る」どちらが正しい使い方?類語表現についても解説!

「的を得る」と「的を射る」どちらが正しい使い方?類語表現についても解説!

「的を得る」と「的を射る」、この2つのどちらが正しいかご存知でしょうか。知らない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは「的を得る」の正しい意味や類語まで例文を用いて詳しく説明し、仕事などのビジネスでも生かせるよう手助け致します。

記事の目次

  1. 1.「的を得る」と「的を射る」は意味が違う
  2. 2.的を得るの使い方・例文
  3. 3.的を射るの使い方・例文
  4. 4.的を得る・的を射るの類語表現
  5. 5.ビジネスシーンなら的を射るを使うのが無難

「的を得る」と「的を射る」は意味が違う

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「的を得る」と「的を射る」の意味は異なります。両者の意味は同じ、もしくはいずれかが誤りでいずれかが正しい、と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。的は「得る」ものではなく「射る」ものだというのが一般的に広がっている感覚だと思います。したがって、「的を射る」の方が正しいと考える方が多いようです。

一方で、「的を得る」という表現も良く耳にしますね。似たような言葉で「要を得る」というものがあるので、これと混同している方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは踏み込んで説明しませんが、「要を得る」とは「重要な点をおさえている」という意味です。同じような意味をもっているのですね。

それでは具体的に「的を得る」と「的を射る」はどのように違うのでしょうか。なぜ私たちはこの似ている2つの表現を用いるのでしょうか。順に解説していくので、しっかり自分の中に落とし込んで学習していきましょう。これらの違いをしっかり理解し、語彙力を上げ、豊かな人間になっていきましょう。
 

「的を得る」「的を射る」の意味

  • 「的を得る」…理解する
  • 「的を射る」…要点を的確に捉えている

的を得るの意味

「的を得る」の「得る」とは、「理解する」といった意味合いで用いられることが多いです。勿論、「手に入れる」という意味もあります。「彼は貴重な食糧である魚を得ることに成功した。」の様な表現は小説やゲームで出てきそうですね。しかし、ここでは「理解する」という意味で用いられているので、「的を得る」は「物事の要点をしっかりと理解する」と考えることが出来ます。

国語辞典においては様々な議論がなされています。元々、三省堂国語辞典においては、「的を得る」は誤用であり、正しくは「的を射る」とありました。誤用と断定していたことがポイントです。しかし、同辞典において、2013年に刊行されたものでは「的を得る」を独立した小見出しに立てています。つまり、正しい日本語として認めていて、使うことに問題はないと辞書が明言しているわけですね。この結果、「得る」が「理解する」や「うまく捉える」という風に解釈できる以上、「的を得る」は「物事の要点をしっかりと理解する」という意味になりました。

的を射るの意味

「的を射る」は一般的に正しいとされています。国語辞典においては、「要点を的確に捉えている」という説明があります。弓矢で的を射ているシーンを想像すれば、「射る」という動詞に対して違和感を感じることはありません。意味に関しても、全体から重要なところ突いたと考えれば、理解するのはたやすいことですね。ただし、「的を得る」とそこまで大きな違いを感じることはありませんね。

一般的に正しいというのは、ビジネスや大学の学会などで用いられているということです。つまり「正しい言葉」として認識されているということです。したがって迷った状況では「的を射る」を使う方が良いでしょう。

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的を得るの使い方・例文

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ここでは「的を得る」の使い方や例文を説明していきます。上で述べたように両者は意味が異なる上に、一般的に「的を射る」を用いた方が無難だと言えるので、使う時は注意して使いましょう。決して間違っているとも言えないので、使ってはいけないということではありません。しかし、ビジネスなど堅い場面では使用を控えた方が無難でしょう。それでは見ていきましょう。

的を得るの使い方

「的を得る」は、「的を得ている」や「的を得た」といった具合で使います。形容する言葉としては「説明」や「論理」などがありますね。

的を得るの例文

ここでは「的を得る」の例文を紹介していきます。使い方や使う場所には十分に注意し、ビジネスなどでは使用を控えた方が無難でしょう。それでは見ていきましょう。

<例文>

  • 彼の説明は的を得ている。
  • A教授の的を得た講義によって、理解がより一層深まった。
  • 父親に相談したところ、的を得ている回答が返ってきて、納得した。

的を射るの使い方・例文

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ここでは「的を射る」の使い方や例文を説明していきます。講演会や文書などでは「的を射る」が使われる場合が多く、こちらの方が一般的に適切とされています。したがって、安心してビジネスなどの場面でも使うことが出来ます。言うまでもなく、日常的な会話でも使うことが出来ます。

実際に使っている場面を想像しながら音読することで体に染み込ませ、血肉となると思います。是非音読してみましょう!それでは見ていきましょう。

的を射るの使い方

「的を射る」は、「的を射た」や「的を射ている」などの形で使われることが多いです。私たちが普段何気なくする会話から、正式な学術論文までこの形で使われていることが多いです。

よく使われる場面と言えば、誰かの説明を聞いている場面や本の中のセリフでしょうか。複雑なことを誰かが簡潔にまとめたり、簡単に言い変えたりする場合などが思い浮かびますね。小説などでは頻繁に見かけるような気もしますね。

的を射るの例文

ここでは「的を射る」の例文を紹介していきます。正しい例文を身に着け、ご自身で実際に使うことでより一層自分のものとなるので、しっかりと理解しましょう。それでは見ていきましょう。

<例文>

  • 部長の冗長な説明よりも、課長の手短な説明の方が的を射ている
  • 10年後を見据えた会長の的を射た経営戦略は、周囲のやる気を引き出した。
  • 的を射ている内容なのは分かるが、細かいところで強引なのでは?

的を得る・的を射るの類語表現

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ここでは「的を得る」と「的を射る」の類語表現について解説していきます。ここまでの記事を読んだ結果、意味については十分理解されたと思うので、しっかりと類語を確認していきましょう。対義語を意識して読んでいくと理解が広まるかもしれません。

日本語というのは面白いもので、一つの言葉に対して類語が沢山あります。それも単なる動詞だけでなく四字熟語、慣用句などが類語として存在するものもあります。したがって、類語表現を用いた文章を実際に作文してみることで理解が深まるので、是非作文してみましょう。

的を得るの類語

「的を得る」の類語としては、「的を射る」があります。先ほど意味は異なると説明しましたが、微妙なものなので、類語として思ってもらって問題ありません。ただし、一般的には「的を射る」が正しい表現となっているため、この点は留意しておきましょう。

的を射るの類語

「的を射る」の類語として、以下のものが挙げられます。どれも同じような意味ですので、この際まとめて覚えてしまった方が良いでしょう。しっかりとそれぞれを理解し、語彙力を上げていきましょう。

的を射るの類語

  • 正鵠を射る
  • 的中した
  • 看破した
  • 見抜いた

それぞれを順に解説していきます。整理して覚えましょう。

「正鵠を射る」「的中した」

「的を射る」の類語として、「正鵠を射る(せいこくをいる)」や「的中した」、「核心をついた」などがあります。共通して、ものごとの要点や重要なところを的確につかむ、といった意味があります。ビジネスなどにおいても「課長の発言は核心をついているよね」なんて言葉が出る時もありますよね。

「正鵠を射る」に関してですが、「正鵠」とは的の中心部を意味します。したがって、「正鵠を射る」とは「的の中心を射る」を意味し、結局「的を射る」と同義になるのですね。

「鋭い」「見抜いた」

「的を射る」の他の類語としては、「鋭い」や「見抜いた」が挙げられます。共通する意味は、重要な点を正確につくということです。推理小説などでは「彼の洞察は鋭いね」や「彼の本質を見抜いた推理によって」などの文が出て来ることもあるので、分かりやすいですね。

誤解の内容に説明すると、「鋭い」に関しては「とがっている」という意味ではありません。刀や刃物の形状に関することを言っているのではなくて、あくまで思考や発言に対するものだという認識を持っていただきたいと思います。

また注意としては、あくまで類語なので、「的を射る」という言葉の正確なニュアンスをもとに何かを伝えたい場合は注意しましょう。日本語はとても繊細なので、完全に伝えたい時には何となくではなく適切な言葉を選ぶ必要があります。

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ビジネスシーンなら的を射るを使うのが無難

ここまで読んでくださり、お疲れさまでした。「的を得る」と「的を射る」の違いは分かりましたでしょうか。きちんとこの記事を読まれた皆様は2つの違いのみならず、類語表現までカバーできたことでしょう。語彙力が上がったことは言わずもがな、世界が少し広がったような気さえしますね。

重要なのはものごとの核心をついているという意味と、ビジネスなどを含む一般的な場面では「的を射る」の方が無難であるということです。重要な顧客とのメールや、上司との大切な会議などでは「的を射る」を用いた方が賢明だと言えるでしょう。しかし、「的を得る」も国語辞典に記載されている以上、間違いではありません。正しく使い分けていきたいですね。

さあ、是非明日から使ってみて、一歩上の語彙力を持った人間になりましょう!

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