抱負の意味と使い方・実例
入社時や新年会など、「抱負」を述べる機会は数多くあります。そんな時に慌てずに自信を持って「抱負」を述べられるように、常日頃から「抱負」を意識しておくことが大切です。
しかし、「抱負」という言葉自体を正しく理解していなければ適切に「抱負」を立てることはできません。ここからは「抱負」という言葉自体の意味についてご紹介しましょう。
抱負とは心の中で抱いている計画
「抱負」は「ほうふ」と読み、意味は「心の中に抱いている計画、決意」となります。つまり、「昇進したい」といった願望だけを述べるのは「抱負」ではなく、それを実現するために必要な「計画」まで述べるのが「抱負」となります。
抱負の例
したがって、「抱負」を述べる時には「~したい」を実現するためにはどのような「行動」を起こすかというところまでを含めるようにしましょう。
「抱負」の例を挙げると「売上ナンバーワンを達成したいので、毎日新たに3社問い合わせをする」や「家を買うための頭金として150万円貯金する」となります。
抱負を立てるメリット
常日頃から「抱負」を意識していると、急に「抱負」を求められても慌てることがないだけでなく、数多くのメリットがあることが知られています。
「抱負」というのは「計画」のことですから、自分で「計画」を立てることで自分の理想までの道のりがクリアになり、目的意識を持って充実した毎日を送ることができます。
また、具体的な「抱負」を掲げていると、漫然と働いている人に比べて周りの信頼を得やすいというメリットもあります。ぜひ積極的に「抱負」を公言してみましょう。
抱負と目標の違い
「抱負」と意味が似ている言葉に「目標」があります。どちらも自分が目指しているものという意味では似ている言葉ですが、実際にはどのような違いがあるのでしょうか。「抱負」と「目標」の違いを具体的にご紹介しましょう。
目標は抱負より具体的
「目標」の意味は「あることを達成しようと目指すもの」です。簡単に言えばゴールのことを指し、「抱負」と比べると「目標」は具体的なものとなります。
具体的な例文を挙げて違いを説明すると、「マラソンで3時間を切る」というのが「目標」で、「マラソンで3時間を切るために毎日ランニングをする」が「抱負」です。
目標の例
「目標」には具体性が必要となりますので、「抱負」との違いをはっきりさせるためには数字を入れるのがおすすめです。「目標」の例としては、「営業成績を部署で一番にする」や「年収を10パーセントアップさせる」があります。
目標を立てるメリット
「抱負」と「目標」には微妙な意味の違いはありますが、そこから得られるメリットはすでに「抱負」のところでご紹介したように毎日が充実したり、周囲からの信用が高まったりすると言われています。
また、ある調査によると「抱負」や「目標」を持っている人は、持っていない人に比べて年収も高いという結果も出ています。
抱負の書き方・例文
「抱負」という言葉の意味や「目標」との違いが分かったら、次は実際に「抱負」を考えてみましょう。ここからはシチュエーション別にどのように「抱負」をまとめればいいのか、実際の使い方の例文も含めてご紹介します。
学生の書き方・例文
学生の「抱負」の書き方は、小学生や中学生の間はしっかりと前向きな「抱負」にすることが大切です。「漢字が苦手なので、毎日漢字の勉強をしたいと思います。」などと書きましょう。
高校生や大学生となると、少し先のことも見据えた「抱負」の書き方がおすすめです。例えば「将来はアメリカに留学できるよう、今から英語に力を入れます。」となります。
新社会人としての抱負の書き方・例文
新社会人としての「抱負」の書き方で大切なのは、新人ならではのフレッシュさ、元気さを大切にするという点です。自分の気持ちをストレートに表してみましょう。
例文は「この度、開発部に配属になりました山田太郎と申します。勤務初日ということで大変緊張しておりますが、誠実に仕事に取り組みたいと考えております。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。」となります。
昇進の際の抱負の書き方・例文
昇進の際の「抱負」の書き方で大切なのは、周囲への感謝を忘れないことです。昇進したからといって偉そうにするのではなく、謙虚な姿勢を心掛けましょう。
例文を挙げると「本日付けで開発部の課長を拝命いたしました山田太郎です。これもひとえに諸先輩方のご指導と課の皆さんのサポートがあってことの結果であると思っております。
このような大役を仰せつかり、責任の重さに身の引き締まる思いでいっぱいです。今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。」です。
社内の新年の挨拶としての書き方・例文
社内で新年の挨拶をする時の「抱負」として大切なのは、前年を受けた内容にすることです。前年が良ければそれを発展させるような、悪ければそれを踏まえたような「抱負」にしましょう。
例えば「昨年は営業成績がなかなか伸びず、皆さまにも大変ご迷惑をお掛けしました。今年は初心にかえって足で稼ぐを念頭に、少しでも業績を伸ばせるよう努力いたします。」となります。
抱負の上手な伝え方
ここからご紹介するのは「抱負」をまとめる時に気を付けたい点です。いくら立派な「抱負」を持っていても、それが相手に伝わらなければ意味がありません。どのように言葉を選べば相手に伝わる「抱負」がまとめられるのでしょうか。
要点をまとめる
いくら熱意があるからといって、だらだらと「抱負」を述べていては相手には伝わりません。どうしても伝えたいことだけに絞り、シンプルな言葉で簡潔に表現をしましょう。人前で話すのであれば、1分以内にまとめるのがおすすめです。
自分の現在の気持ちをまとめる
「抱負」には今の率直な気持ちを盛り込むことも大切です。部署が変わって緊張しているならば「緊張の日々ですが」や「日々の業務をこなすので精一杯ですが」と自分の素直な気持ちを入れることで、相手にも共感されやすくなるためです。
これからどうしたいのかを前向きにまとめる
「抱負」ですから、その中心となるのは前向きな表現にしなければなりません。「去年は営業成績が一番悪かったので、今年はそうならないようにしたいです。」というよりも「去年は営業成績が一番悪かったですが、今年は上位10位を目指して頑張ります。」としましょう。
自分の言葉で伝える
最後に大切にしたいのは自分の言葉で「抱負」をまとめるという点です。綺麗にまとまっている「抱負」もいいですが、例文を参考にしつつも、そこに具体的なエピソードを盛り込んだりして、オリジナリティのある「抱負」にするようにしましょう。
抱負の類語・似た表現
「抱負」には似たような意味を持つ類語がいくつかあり、意味を比較してみることで「抱負」という言葉の理解も深まりますし、語彙力を高めることにもつながります。ここからは、「抱負」の類語についてそれぞれ意味や使い方を含めてご紹介しましょう。
願望
「抱負」の類語、まずは「願望」があります。読み方は「がんぼう」で、「こうあってほしいと望むこと」という意味があります。使い方は「早く以前のように自由に旅行が出来る日々が戻ってきてほしいというのは皆の願望だ」となります。
大志
「抱負」の類語、次に挙げられるのは「大志」です。読み方は「たいし」で、「非常に大きな希望」です。クラーク博士の「少年よ大志を抱け」でも有名な「大志」の使い方は「大志を抱いて新生活を始める。」となります。
憧れ
「抱負」の類語には「憧れ」もあります。読み方は「あこがれ」で、意味は「思い焦がれること」です。人物や物事に心が惹かれることを表す言葉で、使い方は「長年憧れていた先輩と一緒に仕事ができるなんてまるで夢のようだ。」となります。
野心
「野心」も「抱負」の類語です。読み方は「やしん」で、意味は「人知れず抱いているとても大きな望み」です。ネガティブな意味で使われることも多い「野心」ですので使い方には注意が必要です。例文は「いつか自分の会社を興したいという野心を持っている。」となります。
野望
最後にご紹介する「抱負」の類語は「野望」です。読み方は「やぼう」で、意味は「分不相応なほどの大それた望み」です。先にご紹介した「野心」と同じく心の奥底にある望みですが、「野望」の方が大きな望みを指します。
また、「野心」と同じくネガティブな意味で使われることが多いので使い方には注意をしましょう。例文は「武道館でコンサートを開くという野望を抱いている。」となります。
抱負の英語表現
国際化がますます進む現代社会では、最低限の英語は社会人として必須のスキルとまで言われるようになっています。一朝一夕には身に付かない英語力。日本語で新しい語彙を獲得した時には併せて英語での使い方も身に付けるなど、日ごろからの努力を怠らないようしましょう。
抱負に意味が似ている英単語
「抱負」に近い意味で使える英単語は「resolution」で、特に「新年の抱負」という意味で「new year's resolution」と使われることが多いです。
例文は「My new year's resolition is to stay optimistic.」で、日本語訳は「私の新年の抱負はポジティブ思考です。」となります。
抱負に意味が似ている英語表現
「抱負」を英語で表す時に便利に使える表現もあります。それが「will」です。未来を表す助動詞として習う「will」ですが、実は強い意志を表す時にも使うことができ、例文は「I will quit smoking.」、日本語訳は「禁煙をします。」となります。
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抱負は将来への気持ち・計画のことを表現する言葉
節目の大切なタイミングで求められることが多い「抱負」。例文を参考にしたり、決まり文句を入れることも大切ですが、何より自分の言葉で率直な気持ちを表現するのが相手に伝わる「抱負」のコツです。なるべくシンプルに要領よくまとめるようにしましょう。
[例:Googleの選考体験記]