メルカリの転職難易度
メルカリの転職難易度は非常に高いです。
利用者の拡大によって、世の中でも非常に有名な会社になってきていることに伴い、より難しくなってきています。
何故メルカリへの転職が難しいのか、解説していきます。
メルカリへの転職難易度が高い理由
- 深いカルチャーフィットが求められる点
- 即戦力性が求められる点
まずは一つ目の深いカルチャーフィットですが、メルカリに限らず、スタートアップ企業やベンチャー企業は自社の社風と合うか、その候補者が実現したいことや成し遂げたいことが自社の方向性と合うか?を非常に厳しく見る特徴があります。
二つ目の即戦力性ですが、日本の大企業に見られるような若手をポテンシャルで採用して育てるという方針ではなく、既に活躍している人材をより良い待遇で採用したり、深い裁量を与えて採用する傾向が強いです。これも一点目で述べたように、スタートアップ企業やベンチャー企業で見られる傾向です。
上記の二点に加えて、メルカリの場合は「メルカリ」のサービス拡大に伴う知名度が非常に高く、応募者多数となるため、非常に難易度が高くなっています。
メルカリの企業情報
ここでは、メルカリの企業情報について詳しく見ていきます。
まずはメルカリの基本データについてです。設立が2013年と非常に新しいことが特徴と言えます。
会社名 | 株式会社メルカリ |
設立 | 2013年2月1日 |
資本金 | 40,110 百万円[2019年6月末時点] |
事業内容 | フリマアプリ「メルカリ」の企画・開発・運用 |
代表者 | 山田進太郎 |
所在地 | 〒106-6118 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー |
メルカリの企業概要
ここでは、メルカリの企業概要について見ていきましょう。
新たな価値を生み出す世界的なマーケットプレイスを創る
メルカリの創業者でもある、山田進太郎代表取締役会長兼CEOの「限りある資源を循環させ、より豊かな社会をつくりたい」という想いから出発しています。メルカリは、この理念を実現すべく、フリマサイト「メルカリ」を運営しています。
メルカリの事業内容
ここでは、メルカリの事業内容について見ていきます。
メルカリの事業内容
- フリマアプリ「メルカリ」の企画・開発・運用
何といっても、フリマアプリ「メルカリ」の運営が挙げられます。スタートアップ企業では、サービス名=会社名となる企業が多く見られますが、メルカリもそのような形になっています。
「メルカリ」の特長はどういった点が挙げられるのでしょうか。また、流行っている要因は何でしょうか。
メルカリの事業内容と競合優位性
メルカリが現在の様に流行った要因はいくつも挙げられますが、特に下記の点が大きいです。これは、そのまま競合優位性にもなっていますので、転職において企業研究をする際には押さえておくことをお勧めします。
メルカリが拡大した理由
- スマホで使いやすいサービスであること
- ユーザーを一気に拡大出来たこと
- エンジニアが優秀であること
一つ目の「スマホで使いやすいサービスであること」について見ていきます。「メルカリ」のユーザーの多くはスマホでサービスを利用しています。元々、オークションやフリーマーケットのプラットフォームは「メルカリ」以外にもありましたが、ネットショッピング黎明期からパソコンを利用して取引を行うということが前提という思想が継続されてきました。
一方で「メルカリ」については、サービス開始時よりスマホでの簡単な取り扱いをアピールポイントとしており、そもそものサービスの思想が異なります。最初からスマホでの利用を前提としたサービスであるため、スマホユーザーにとってストレス無く快適に取引できるUXが用意されています。
世の中の動きとしては、2013年~2014年にかけてスマホの利用率がフィーチャーフォン(ガラケー)の利用率を逆転していますが、これは「メルカリ」のサービス開始時期である2013年と重なります。スマホの利用率の増加とリンクするように、メルカリもサービスを拡大させていくことができたと言えます。また、スマホを使い始めたのは若いユーザーからだったため、リーズナブルに欲しいものが買えたり、手軽に不要なものを売ってお小遣いに変えられる「メルカリ」は特に若いユーザーから重宝されたと言えます。
次に二つ目の「ユーザーを一気に拡大できたこと」ですが、スマホの普及に伴い、スマホ利用に最適化されている「メルカリ」がサービスを拡大したことは上で触れました。それ以外にも、メルカリはテレビCMやFacebook広告を利用を的確に行い、ユーザーを拡大することに成功しています。テレビCMについては、2014年5月から開始されており、比較的ユーザー拡大における初期で行っています。費用対効果を考えると、初期にテレビCMを利用するというのは大きな決断になるのですが、プラットフォーム事業の特性と上手く噛み合ったと言えるでしょう。
プラットフォーム事業においては、「ネットワーク効果」という現象が働きます。これは、利用者が増える程サービスの価値が上がっていくことを指します。「メルカリ」のようなフリマアプリにおけるサービスの価値を左右する要因は、下記の二点です。
・出品したものが売れる
・欲しいものが手に入る
「メルカリ」のようにユーザーが増えたサービスは上記の体験が出来るようになり、それが更にユーザーを呼び込むというサイクルが回るようになります。このユーザーが更にユーザーを呼ぶという現象は、フリマアプリでなくとも、飲食店の掲載サイトや転職サイトなどのプラットフォーム型の事業で顕著に見られる現象です。
出来るだけターゲットを絞るというのが事業を始める上での鉄則、ということも耳にしますが、「メルカリ」は出品のジャンルを絞らずに扱っています(初期は特に女性ユーザーをターゲットに広告を打つなどしていたようですが)。このオールジャンルを扱う点も、ユーザー数の拡大に寄与した要因と言えるでしょう。
最後に、「エンジニアが優秀であること」について記載をします。
既に述べた通り、「メルカリ」はサービス開始時よりスマホユーザーを意識したサービス設計を行っています。スマホのユーザーが使いやすいようにボタンの位置を設定したり、スマホユーザーの特徴を加味してアプリ内の導線を作るなど、人気が出る要素を実際のサービスに実装できるエンジニアが在籍しています。また、ユーザー数や取引数が急拡大すると、ネットワークが負荷に耐えられなかったり等のシステムトラブルが起こることが多いのですが、その点でも「メルカリ」は大きなトラブルを起こす事無く、安定稼働をしています。
これは、優秀なエンジニアを多く抱えているためと言えるでしょう。
メルカリの業績と今後の将来性
ここでは、メルカリの業績と、将来性を見ていきます。
メルカリの直近3年間の業績については、売上が順調に伸びている一方で、赤字額も拡大しています。
これには理由があり、日本国内における「メルカリ」事業は好調が続いて売上は伸びている一方で、メルペイおよび、「メルカリ」の米国での事業が赤字を出しているからです。元々、メルカリはマーケットが日本と比較して桁違いに大きいアメリカへの進出がの構想があり、アメリカを足掛かりとしてグローバル展開を目論んでいました。プラットフォーム事業は初期コストが多くかかり、ユーザーが集まった後に一気に利益を拡大できるモデルであるため、一定期間の赤字は織り込み済みのものと思われます。
また、メルペイ事業についても、現在は赤字のようです。日本においてはキャッシュレス決済サービスの普及が急激に進んでいますが、メルペイもキャッシュレス決済サービスの一つになります。「メルカリ」のユーザーはアプリ上でメルペイを使えますので、「メルカリ」のユーザー数を考えるとメルペイも更に普及する可能性を秘めているものと考えられます。また、「メルカリ」での売上金がそのまま使える仕組みになっているので、「メルカリ」での取扱金額が増える程、メルペイで利用される金額が増加する構造になっています。
上記を踏まえると、日本での事業を順調に拡大しつつ、そこで稼いだ利益を先行投資している状況ですので、メルカリは将来性があると言えるでしょう。また、直近は新型コロナウイルス感染拡大の影響での巣ごもり需要が増えており、「メルカリ」のようなECサイトについても、その追い風を受ける事業と言われています。また、現在の日本のフリマサイトにおいては、「メルカリ」が一人勝ちに近い状態になっており、先ほど述べたネットワーク効果が継続的に働いていくものと思われます。
メルカリの待遇
メルカリの待遇として、平均年収と福利厚生について見ていきます。
参考としては、日本における平均年収は、国税庁のホームページによると令和1年度は441万円になります。
メルカリの平均年収
2020年6月の有価証券報告書によると、メルカリの平均年収は802.6万円(平均年齢32.4歳)となっています。
日本における平均の2倍近くの年収になっているので、給与水準は非常に高い事が分かります。特に優秀なエンジニアについては引く手数多ですので、高水準の年収帯での採用を行っているのではないかと考えられます。
メルカリの福利厚生
メルカリの福利厚生については、公式ホームページに記載がありますので、紹介します。
・フレックスタイム制
※12時から16時がコアタイムですが、現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響でコアタイムが廃止されているようです。
・Sick Leave
有給とは別に、病気・ケガを事由とした休暇が年10日間あります。
・ドリンク無料
社内に設置された自動販売機が、全て無料で利用できます。
※現在は現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響で停止されているようです。
その他にも、従業員にとって働きやすくする仕組みとして、副業の推奨、リラックス休暇等もあります。
比較的新しい会社であるため、多様な働き方が認められているのがメルカリの特徴と言えます。
メルカリの評判・口コミ
ここでは、口コミサイトからメルカリで働いている人、働いていた人からの評判や口コミを見ていきましょう。
待遇について
まずはメルカリの待遇についてです。
男性
外資系と思うほど待遇が良いです。四半期に1回フィードバックを行いつつ、1on1の中で現状目標とどのくらい差があるのかわかるようになっています。非常に納得感のある制度だと思います。
(エンジニア、在籍3年未満、中途入社 年収:849万円)
女性
基本給と見込み残業代で月給が決まりますが、基本的には年俸制です。
グレードによって、ボーナスの支給割合が変わります。
コンピテンシー評価が明確でない。
(カスタマーサポート、在籍3~5年、中途入社 年収:488万円)
待遇については、個人によってもしくはポジションによって差が出ているようです。日系のメーカーの様に年功序列ではないため、実力に応じた報酬を支払うのが基本的な考え方になります。
社風について
次に、メルカリの社風について見ていきます。
女性
社員にやさしく、フレンドリーな会社です。
固い印象は全くありませんでした。スタートアップの時代から守ってきている社風が継続しています。部署によるものの、全体的にワークライフバランスも整っています。業務以外でも社員同士でモチベーションをアップさせるイベントやパーティなどが豊富です。家族のいる方にとっては福利厚生がとても優れており、子どものいる母親だけではなく父親にも平等なイメージです。
(エンジニア、在籍3年未満、中途入社)
男性
3つのバリューである、Go Bold(大胆にやろう)、All for One(すべては成功のために)、Be Professional(プロフェッショナルであれ)を掲げていますが、常に全社員へ浸透させるために力を入れています。ただ、急速に組織を大きくしているためか、価値観を共有しきれていない社員もいるため、いかにして考えをより浸透させていくかが大事になると感じました。
風通しについてはとても良く、役職など立場に関係無く自由に発言できる環境で、新しいことにどんどんチャレンジ出来たりスピード感のある仕事が出来るため、働く環境としては非常に良いと思います。
(エンジニア、在籍3年未満、中途入社)
非常に風通しの良い社風であるとの口コミが多く見られます。自分の意見を明確に発信できる人に向いている社風と言えるでしょう。
評価制度について
ここでは、メルカリの評価制度について見ていきます。
男性
エンジニアは、プロジェクトベースのOKR(Objectives and Key Results)とエンジニアとしての技術力の半々で評価される。
(エンジニア、在籍3年未満、中途入社)
仕事のやりがいについて
最後に、メルカリでの仕事のやりがいについて見ていきます。
女性
ユーザー層が広くなり、これからの事業拡大は無限の可能性を秘めていると思えるところにやりがいを感じます。自分の頑張っただけ相当の評価をもらえるので、モチベーションを維持できています。to Cサービスに関する情報をアンテナを張って情報収集しているので、知識が高まったと感じています。
(マーケティング、在籍3年未満、新卒入社)
男性
四半期または半期ペースで取り組むテーマやトピックが変わるため、飽きることが少ない。一つのサービスやプロダクトにおいて、これだけ多様な領域や特性があるのは珍しい。個人の裁量に任せて、自走性を重んじるためやりがいを感じやすい。関わるテーマやトピックが変わることで得られる経験が豊富にあるし、新たなロールの社内採用や異動も望めば実現しやすいので、一年経ったら異なる領域に取り組んでいることもある。
(プロダクトマネージャー、在籍3年未満、中途入社)
やりがいを持って働いているという口コミが多い印象でした。実力相応に年収が上がっていき、世の中に大きく影響を与えるサービスに関わっているため、やりがいという観点ではメルカリへの転職は非常にお薦めできるでしょう。
メルカリの選考情報
ここでは、メルカリの選考情報について見ていきます。
メルカリの選考フロー
メルカリの選考フローについては、下記の通りになります。
職種によって若干の違いはありますが、しっかり認識をして対策をしていきましょう。
メルカリの選考フロー
- 書類選考
- 技術課題(一部職種のみ)
- 面接(2~3回)
- 内定
メルカリの面接対策
基本的に「社風とのマッチング」 ×「スキル・経験」という二つの軸で見られます。
メルカリのようなスタートアップやメガベンチャーでは、社風とのマッチを非常に重視します。まずはメルカリのミッションやバリュー、目指す世界観を深くまで理解し、何故自分がメルカリに入社したいのか?何を実現したいのか?を自分の言葉で語れるようにしましょう。
スキル・経験については、非常に高いレベルが求められます。自分の経験を棚卸し、今までの業務の中でどういったスキルが身に付いているか、わかりやすく言語化出来るようにしておきましょう。
また、自分がアピールしたいポイントを必死に伝えたものの、企業が求める経験やスキルではなかった、というのもお見送りの理由で非常に多いです。自分が応募するポジションでの業務内容をイメージし、その業務に活かせるポイントでアピールしていくことも重要です。
メルカリに転職する方法
ここでは、メルカリへ転職する方法、採用情報を見ていきます。
メルカリの採用情報
メルカリの募集職種は大枠では下記の通りになります。
メルカリの募集職種
- エンジニア
- ビジネス職
- コーポレートスタッフ
エンジニア
2020年12月21日現在、メルカリの公式ホームページでは、60ポジションで募集をしていますが、この中で最も多いのはエンジニアの採用になります。
エンジニア職種の中には、ソフトウェアエンジニア、プロダクトマネージャー、UI/UXデザイナー、セキュリティエンジニア等が含まれています。
「メルカリ」をユーザーにとって良いサービスにしていくことが事業の生命線と言えるので、最も採用数が多いポジションになります。
ビジネス職
ビジネス職の中には、マーケティング、データアナリスト等が含まれています。「メルカリ」のユーザー数を拡大したり、ユーザーの特性を分析して最適なプロダクトを作り上げるために必要な職種になります。
コーポレートスタッフ
コーポレートスタッフの中には、法務、広報等が含まれています。売上、ユーザーの増加と共に組織も急拡大しているメルカリですので、急速に組織化が進んでいるものと考えられます。そのため、会社が存続していくためにはこういったコーポレートスタッフの存在が重要になります。
具体的な手段
ここでは、メルカリへ転職をするための具体的な手段について見ていきます。
メルカリのHPから直接応募する
メルカリの公式ホームページにある「mercari careers」の中に、中途採用の募集が載っています。
業務内容や応募資格のような応募する際に必要な情報から、雇用条件、福利厚生等の詳しい情報が記載されています。また、選考のポイントの記載や、関連する記事も記載されているのが特徴と言えるでしょう。自社のホームページでここまで詳しく情報を載せる企業はあまり見られないので、出来るだけイメージを持ってもらい、要件に合致する人材を採用したいという意図が見えてくるかと思います。
転職エージェントから応募する
転職エージェントから応募をするのも、メルカリへの転職を実現させるために有効な手段になります。転職エージェントは応募から面接~内定、入社までのサポートを行ってくれる存在ですので、特に下記の点で有効です。
メルカリへの転職を実現させるために、「深いカルチャーフィットが求められる」、「即戦力性が求められる」というのは既に記載をしましたが、これは応募時の書類や面接の中で確認されるものになります(一部職種はテストあり)。
転職エージェントへサポートを依頼することで、応募に際しての書類のブラッシュアップや面接対策が期待できます。
自分の経験やスキルを的確に人に伝える事は意外に難しく、面接という限られた時間の中で十分に自分をアピール出来なかった、ということも転職活動ではしばしば起こります。
優秀な転職エージェントであれば、どのように書類を記載すればよりアピールできるか、面接でよく聞かれる質問にはどういったものがあり、観点として何を見ているか、ということを踏まえてアドバイスをしてくれるでしょう。また、企業情報にも詳しく、自分で調べる以上の情報が手に入る可能性も高いです。
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転職エージェントの利用をおすすめする理由
2020年10月の転職市況感としては、正直厳しくなってきています。
ここ数年は雇用情勢が比較的安定していたこともあり、求人数・求職者数ともに高い水準で推移していましたが、2020年の1月からは有効求人倍率が下がりはじめ、コロナの影響も相まって5月の段階では1.20倍となり、市場は売り手市場から買い手市場に変化しました。
今回のコロナショックによる自粛や経済活動の縮小は長期化する可能性が高く、「落ち着いたら動き始めよう」と思っていても、なかなか状況が好転しないという可能性もあるという状況です。
上記の理由から、企業の採用HPを見ても募集が減少している状況が顕著に見られます。
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[引用元:https://about.mercari.com/]