コンサルが使うフレームワークとは?
男性
フレームワークを使うメリット
フレームワークを使うメリット
- 思考時間を短縮し、業務の効率化が図れる
- 作業の取り掛かり口を掴み、スムーズに作業へ移ることができる
- メンバー間で認識をそろえ、ブレを防ぐことができる
- 過去の事例をもとに、ロジカルな提案がまとめられる
フレームワークはビジネスにおいて非常に役に立つもので、できるコンサルタントや営業マンなどの多くがフレームワークを使いこなしています。
フレームワークはただ覚えるだけでは意味がなく、覚えた後はその形に沿って考え方をまとめアウトプットできるよう、事例をもとに使いこなさなければなりません。
そこでまずは、フレームワークを使用することで得られるメリットを把握しておきましょう。
まず最初のメリットとして思考時間を短縮し、業務の効率化が図ることができます。
そもそもフレームワークは、ビジネスにおける場面で重要とされているシチュエーションに対して、過去の事例をもとにすでにわかりやすくまとめられています。
そのため、現在解決すべき問題に直面した際、フレームワークと過去の事例を用いることで、ゼロから長考する必要がなく、業務の効率が上がります。
次にメリットとしてあげることができるのが、作業の取り掛かり口を掴み、スムーズに作業に移ることができることです。
実際に問題に直面したが、どのようなスキームで進めていけば良いか迷ったことはありませんか?
このような場合、フレームワークを用いて順序を確認することで、最初の取り掛かり口を見つけることができます。
最初の一歩を素早く踏み出すことは、その後の業務効率にも影響します。
そのため最初の取り掛かりを素早く行い、スムーズに進めることがコンサルティングにおいても重要と言えます。
3つ目がメンバー間で認識をそろえ、ブレを防ぐことができる点です。
特にコンサルティングでは、それぞれのメンバーが色々な業界にクライアントを抱えていることでしょう。
そこで発生した事例を各々が独自の方法で共有するのではなく、フレームワークに沿って事例などを共有することで、メンバー間でのブレなどを事前に防ぐことができるメリットがあります。
最後にあげるメリットは、過去の事例をもとに、ロジカルな提案がまとめられる点です。
コンサルティングを行う際に直面する問題には、おおよそ似た傾向があります。
つまり、過去から頻出されている問題や事例をもとに組んであるフレームワークを使用することで、自分が解決したい課題に対してより論理的なアプローチが可能となります。
このようにフレームワークには様々なメリットがある一方、使いこなせるまで覚えなければいけない点や、考えや提案をまとめるのにフレームワークだけでは限界があるなどの、デメリットも存在します。
そのため、できるコンサルタントはフレームワークだけに頼らず、独自の思考とフレームワークをうまく織り交ぜ、コンサルティングを行っています。
フレームワークの使い分け
ここまでフレームワークのメリットについて解説してきましたが、フレームワークには多くの種類があり、場面によって使い分ける必要があります。
そのため、どのようなフレームワークがあり、いま自分はどの種類のフレームワークが必要なのかを冷静に判断しなければなりません。
フレームワークの使い分けに関しては、主に以下のようなパターンがあります。
- 現状を分析する
- 今後の戦略を立てる
- 計画を実行する
- 提案準備、企画開発をする
実際にフレームワークを活用するのであれば、自分がこの4つのフェーズのどこの段階にいるかをしっかりと把握するようにしてください。次は、未経験者に向けて、覚えるべきフレームワークを4つ厳選いたしました。
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コンサル未経験者が覚えるべきフレームワーク4選
コンサル未経験が使えると便利なフレームワーク4選
- 3C分析
- PEST分析
- MECE
- SWOT分析
コンサル未経験者が覚えるべきフレームワーク①3C分析
まず未経験のコンサルタントに覚えてほしいのが、3C分析です。
3Cとは、Company(自社)、Cusutomer(顧客)・Competitor(競合他社)の3つのCから、現在の自分の状況を把握するためのフレームワークです。
この3Cに関して、それぞれの理解を深めることで、自分の現状や課題点を効率的に分析することが可能です。
まず最初に把握するべきなのが、Companyです。
これは現在、自社の特徴や強みは何か、競合他社にはできず、自社だけができるサービスなどの差別化は何かを明確にします。
次にCusutomerでは、顧客やターゲットに関しての情報を把握します。
例えばコンサルティング未経験の場合だと、担当クライアントの課題点は何なのか、なぜその点が課題と感じているか、どのような解決法を望んでいるかなどがあげられます。
最後のCompetitorでは、ライバル的立ち位置になる競合他社の動きを分析します。
現在、自社が行っているサービスやアプローチ方法と比べ、どのような差別化を持ったアプローチをしているか、またその差別化と自社ではどちらが有利かなどを把握し、競合と自社の関係をより明確に可視化できます。
このように3C分析を行い3方向から現状を確認することで、自社の周りの現状や課題、今後展開していくべき道筋が見えてきます。
コンサル未経験者が覚えるべきフレームワーク②PEST分析
コンサル未経験者が次に覚えるべきフレームワークは、PEST分析です。
これは、P(Politics:法律改正、外交関係の変化)、E(Economy:景気の変動、インフレ、災害などによる経済の変化)、S(Society:文化の変更、流行、教育体制)、T(Technology:新技術の発展など)の4つの外的要因についての分析です。
例として、クライアント企業が販売している新薬の売り上げが落ちてしまったと仮定します。
この場合、どのような外的要因が考えられるでしょうか。
- P(政治):健康保険の制度が変わり、個人の負担が7割になった
- E(経済):コロナウィルスの影響で、各個人の収入が下がった
- S(社会):風邪予防の健康志向ブームが起き、そもそも予防に力を入れ始めた
- T(技術):新薬開発の技術が発展し、他社が安価で大量の薬を製造した
コンサル未経験者が覚えるべきフレームワーク③MECE
MECEはMutuallly(互いに)、Exclusive(重複なく)、Collectibely(全体的に)、Exhaustive(漏れがない)、の頭文字をとった略称です。
この分析もロジカルシンキングの基本の1つとされており、課題解決の際全体を見渡してMECEを行う必要があります。
先ほどの例の続きですが、新薬の売り上げをアップさせるにはどうしたらいいでしょうか。
例えば、web広告、テレビCM、折込チラシの3つのプロモーションを実施するとします。
この場合は、MECEになっていると言えます。
しかし、この3つのプロモーションから、折込チラシを消してしまうと、新聞購読者に対してのアプローチ漏れにつながります。
逆にこの3つに加えてFacebook広告を取り入れると、web広告と重複してしまいます。
このようにMECEを使うことで、無駄な重複や漏れが無く、全体に対して確実にリーチできているかを分析することができます。
コンサル未経験者が覚えるべきフレームワーク④SWOT分析
最後にコンサル未経験者に伝えたいのが、SWOT分析です。
SWOTはStrength(強み)、Weaknesses(弱み)、Opportunities(機会)、Threats(脅威)の頭文字の略称です。
このSWOT分析を行うことで、現在自社がどのような状況に置かれているかを正確に分析し、自社の強い部分、弱い部分を俯瞰的にみることができます。
実際の例として、先ほどの新薬の例を用いて説明します。
- S(強み):効果が高く副作用も少ない
- W(弱み):製造コストが高く、販売価格も高い
- O(機会):風邪が流行するシーズンに差し掛かり、多くの人が薬局へ訪れる
- W(脅威):ウィルスの突然変異などにより、薬が効かなくなる可能性
このように、なぜ分析を行うのか、どのような戦略を立てられるかを意識して分析を行うことで、より良いコンサルティングができるようになります。
コンサルのキャリア
コンサルは転職に強い!
コンサルタントは非常に多くのスキルや知識を求められる職種のため、未経験職への転職など行う際も、非常に選択肢が多いです。
コンサルタントとして実績のある人は、非常に市場価値が高く、転職活動もうまくいけば、年収や待遇などアップさせることも可能です。
そこで、この章ではコンサルタントを卒業した後、どのようなキャリアに進むことができるのかを解説していきます。
コンサルからの転職事例
コンサルタントから転職する先は非常に多くあります。
実際にコンサルタントから転職を成功させた人たちの体験談をもとに、いくつかの転職先を解説していきます。
まず最初にあげられるのが、ベンチャーキャピタルです。
ベンチャーキャピタルでは、企業へ出資をし成長後の株を売って収益を上げるモデルを収益源としています。
つまり投資先の企業を成長させ、上場させる必要があるため、経営支援やM&Aの知識が必要とされます。
そのため、コンサルタント時代に経営、財務関連の支援実績がある人であれば、ベンチャーキャピタルへ転職することで、自分のスキルを最大限発揮し、さらなる成長をすることができるでしょう。
また同じ理由でPEファンドで活躍している元コンサルタントも多数存在します。
次にあげられるのが投資銀行です。
投資銀行では財務系、金融系出身のコンサルタントであれば、前職でのスキルを活かし活躍できるケースが多数あります。
また投資銀行では海外との連携も多いため、コンサル力に加えて、語学力などもあると、より一層活動の幅を広げ、年収を上げることができます。
3つ目に解説するのが事業会社です。
総合系や、戦略系ファームなど出身で、投資や企業戦略を支援できるスキルがある人材は、事業会社からスカウトを受けやすいです。
またコンサルタントはプロジェクト期間が短い中で結果を要求されますが、一方で事業会社は数年単位で時間をかけてプロジェクトに取り組みます。
そのため事業会社へ転職し、時間的に余裕がある中しっかりと課題に向き合い、自分のスキルを活かしていくコンサルタント出身者も多くいます。
最後に紹介するのがスタートアップ企業やベンチャー企業です。
ベンチャー企業の場合、基本的には激務になりがちでスタミナや精神的タフさが求められます。
これはコンサルにも言えることで、コンサル時代に大きな案件に関わり、仕事へのスタミナや精神力が育っていれば、ベンチャー企業へ転職しても成功する確率が非常に高いです。
またスタートアップ企業の場合、社長や役員など経営層が若いため、経営に関するスキルが歓迎されやすい傾向にあります。
そのため、戦略系ファームなど出身で、転職後すぐに経営層へジョインし、自分の意見を軸に会社を動かせるポジションに就いた例も珍しくありません。
コンサルに転職したいならおすすめの転職エージェント
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doda|求人数No.2・転職サポートが評判
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ここまで解説したように、フレームワークをしっかりと習得し、スキルをつけることで、コンサルタントとしての市場価値は非常に高くなります。
コンサルタントとして、覚えることは非常に多くあるため、特に未経験のコンサルタントであれば、しっかりとフレームワークを覚えることをおすすめします。
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